
横浜市に本籍がある方は、戸籍謄本・戸籍抄本、除籍謄本、改製原戸籍、戸籍の附票などを郵送で請求できます。
遠方に住んでいる場合や、仕事などで平日に区役所へ行くことが難しい場合には、郵送請求を利用すると便利です。特に相続では、現在の戸籍だけでなく、除籍や改製原戸籍までさかのぼって複数の戸籍を集める必要があることもあります。
この記事では、横浜市の戸籍を郵送で取り寄せる方法について、必要書類・手数料・郵送先・申請書・受け取りまでの日数・代理請求の注意点を整理して解説します。ご自身で戸籍を集めることが難しい場合に、行政書士が依頼者に代わって戸籍の郵送請求・収集を代行する方法についても紹介します。
目次
横浜市の戸籍は郵送で請求できる
横浜市では、市内の戸籍関係証明書について郵送請求を受け付けています。郵送やオンラインで申請された証明書の発行事務は、横浜市郵送請求事務センターが一括して取り扱っています。
郵送請求では、請求書、住所が分かる本人確認書類の写し、必要に応じた委任状・権限確認資料、手数料、返信用封筒をそろえて送付します。
横浜市の郵送請求で特に注意したい点
請求書の「請求先」欄には、郵送請求事務センターではなく、本籍のある区の区長宛てとして記載します。一方、実際の書類の送付先は横浜市郵送請求事務センターです。
横浜市で郵送請求できる主な戸籍関係証明書
| 証明書 | 主な利用例 |
|---|---|
| 戸籍全部事項証明書・戸籍謄本 | 相続、各種名義変更、身分関係の証明など |
| 戸籍個人事項証明書・戸籍抄本 | 戸籍に記載された特定の方のみの証明が必要な場合 |
| 除籍全部事項証明書・除籍謄本等 | 相続、過去の身分関係の確認など |
| 改製原戸籍謄本・抄本 | 相続で古い戸籍までさかのぼる場合など |
| 戸籍の附票の写し | 住所履歴の確認、不動産・相続手続など |
| 身分証明書・独身証明書 | 資格申請、結婚情報サービスへの提出など |
| 受理証明書 | 婚姻・出生・離婚等の戸籍届が受理されたことの証明 |
横浜市の戸籍郵送請求に必要なもの
本人、配偶者、直系尊属・直系卑属などが横浜市の戸籍を郵送請求する場合、基本的には次の書類を用意します。
| 必要なもの | 内容 |
|---|---|
| 戸籍証明等請求書(郵送用) | 横浜市電子申請・届出システムから公式様式をダウンロードできます。 |
| 住所が記載された本人確認書類の写し | 運転免許証、マイナンバーカード表面、在留カード、資格確認書など |
| 委任状 | 本人等から依頼された代理人が請求する場合に必要です。 |
| 請求権限を確認できる資料 | 第三者請求の場合、契約書など請求理由・権限が分かる資料を求められることがあります。 |
| 手数料 | 定額小為替・普通為替、または現金書留による現金を送付します。 |
| 返信用封筒 | 本人確認書類に記載された住所を記入し、切手を貼付します。 |
請求書に記載するときのポイント
横浜市の戸籍証明等請求書では、本籍・筆頭者氏名、必要な証明書の種類や通数、請求者情報、続柄、具体的な利用目的などを記載します。
- 本籍
- 筆頭者氏名
- 必要な証明書の種類
- 必要な通数
- 個人事項証明書の場合は対象者氏名
- 請求者の住所・氏名等
- 戸籍に記載された方との続柄
- 具体的な請求理由・利用目的
- 日中連絡が取れる電話番号
請求先欄と郵送先は別です
請求書に記載する請求先は「○○区長宛て」としますが、封筒の送付先は横浜市郵送請求事務センターです。本籍のある区と、郵便物を送る住所を混同しないようにしましょう。
横浜市の戸籍関係証明書の手数料
| 証明書 | 手数料 |
|---|---|
| 戸籍全部事項証明書・戸籍謄本 | 1通450円 |
| 戸籍個人事項証明書・戸籍抄本 | 1通450円 |
| 除籍全部事項証明書・除籍謄本 | 1通750円 |
| 除籍個人事項証明書・除籍抄本 | 1通750円 |
| 改製原戸籍謄本・抄本 | 1通750円 |
| 戸籍の附票の写し | 1通300円 |
| 身分証明書・独身証明書 | 1通300円 |
| 受理証明書 | 1通350円 |
手数料は、定額小為替・普通為替または現金書留による現金で送付します。為替の指定受取人欄は空欄のままにし、おつりが出ないよう必要額と同額を準備します。
横浜市の戸籍郵送請求先
横浜市郵送請求事務センター
〒231-8307
横浜市中区桜木町1丁目1番地56
横浜市郵送請求事務センター
電話:045-222-4900
業務時間:平日8時45分~17時15分
横浜市では、市内18区の戸籍関係証明書の郵送請求を郵送請求事務センターで一括処理しています。
古い本籍地の場合は最終確認を
古い戸籍には現在とは異なる地名や区域が記載されていることがあります。市町村合併や区域変更などで請求先の判断が難しい場合は、発送前に横浜市または関係自治体へ確認することをおすすめします。
申請書・記載例・委任状のダウンロード
横浜市では、戸籍証明等請求書、記載例、委任状の見本を公式サイトで公開しています。
横浜市公式の申請書・記載例ダウンロード
申請書の様式は更新される場合があります。実際に請求する際には、横浜市公式ページで最新の様式を確認してください。
戸籍が届くまでの日数
横浜市では、郵送請求について、投函してから証明書が手元に届くまで通常2週間程度を見込むよう案内しています。
郵便事情や休日、複数の証明書を一度に請求した場合、内容確認が必要な場合などには、さらに日数がかかることがあります。
急ぎの場合
急ぎの場合は、送付・返送ともに速達を利用することも検討できます。ただし、戸籍内容の確認や証明書作成そのものに必要な処理時間まで短縮されるとは限りません。
返信用封筒・定額小為替の注意点
返信用封筒
返信用封筒には、本人確認書類に記載された住所を記入し、必要な切手を貼ります。横浜市では、証明書は原則として請求者の住民票のある住所へ返送されます。
定形郵便物50gまでの基本料金は110円です。取得する証明書の通数が多い場合や速達・簡易書留等を希望する場合は、追加料金分の切手も必要です。
戸籍証明書等は信書に該当するため、返信にゆうパック・ゆうメール・ゆうパケット・クリックポストを指定することはできません。
定額小為替
定額小為替や普通為替は、手数料と同額を用意し、「指定受取人」欄には何も記入せずに送付します。
為替には有効期間があります。横浜市では、残りの有効期間が1週間程度あるものを送付するよう案内しています。
代理人・第三者が請求する場合
代理人が請求する場合
本人等から依頼を受けた代理人が戸籍を請求する場合は、本人等が作成した委任状が必要です。
行政書士が依頼者から戸籍収集の依頼を受ける場合も、請求できる範囲・利用目的等を確認したうえで、必要な書類を整え、依頼者に代わって郵送請求を進めます。
第三者が請求する場合
本人等以外の第三者が戸籍を請求する場合は、請求理由を詳しく記載する必要があります。また、請求権限を確認するため、契約書等の資料の提出を求められることがあります。
正当な理由があると認められない場合には、証明書は発行されません。
第三者請求は必ず取得できるものではありません
行政書士に依頼した場合でも、請求権限のない戸籍や戸籍の附票等を自由に取得できるわけではありません。金銭貸借などの権利関係に基づく請求は、利用目的・請求権限・疎明資料等を確認し、受任できない場合があります。
相続で出生から死亡までの戸籍を集める場合
相続手続では、亡くなった方の死亡時の戸籍だけでは足りないことがあります。
相続人を確認するために出生から死亡までの戸籍を集める場合、現在戸籍のほかに、除籍・改製原戸籍が必要になります。
また、転籍や婚姻などによって過去の本籍地が横浜市外にある場合は、横浜市で取得した戸籍を読み解き、その前の本籍地の自治体へ次の戸籍を請求します。
相続戸籍は複数自治体への請求になることがあります
必要な戸籍の範囲や次の請求先は、取得した戸籍の記載を確認しなければ分からないことがあります。戸籍を1通請求する場合と、相続用に一式集める場合では作業量が大きく異なります。
オンライン申請・広域交付を利用できる場合もある
オンライン申請
横浜市に本籍があり、署名用電子証明書を搭載したマイナンバーカードを持っている本人は、戸籍謄本・戸籍抄本等をオンライン申請できる場合があります。
横浜市のオンライン申請は24時間受け付けており、証明書は郵送で届きます。戸籍謄抄本は1通450円に加えて郵送料が必要で、お渡しまでの目安は10日程度です。
ただし、オンライン申請は本人申請が基本で、代理人や第三者による申請はできません。
広域交付
2024年3月から始まった戸籍証明書等の広域交付では、本籍地以外の市区町村窓口で戸籍全部事項証明書、除籍全部事項証明書、改製原戸籍謄本等を取得できる場合があります。
ただし、広域交付は本人・配偶者・直系親族が窓口で請求する制度で、委任状による代理人請求や郵送・オンライン申請はできません。
行政書士に戸籍取り寄せを代行してもらう場合
現在戸籍を1通だけ取得するなど、必要な証明書・本籍地が明確な場合は、ご自身で郵送請求することもできます。
一方、相続で必要な戸籍を一式集める場合は、取得した戸籍を読み解き、除籍・改製原戸籍をたどりながら複数の自治体へ請求していく必要が生じることがあります。
そのような場合には、行政書士が依頼者に代わって、必要な戸籍の確認から郵送請求・収集までを代行することができます。
戸籍取り寄せ代行の料金
| ご依頼内容 | 行政書士報酬 |
|---|---|
| 戸籍・住民票・戸籍の附票など1通取得 | 11,000円+実費 |
| 相続などで必要な戸籍を一式取得 | 33,000円+実費 |
実費には、戸籍等の交付手数料、定額小為替の発行手数料、郵送料、速達等を利用した場合の追加郵送料などが含まれます。
相続等で戸籍が多数にわたる場合には、証明書の交付手数料や郵送費等の実費総額が大きくなることがあります。
第三者請求や権利関係に基づく請求については、請求権限・利用目的・資料等を確認したうえで、受任できない場合があります。
まとめ
横浜市に本籍がある戸籍謄本・戸籍抄本・除籍・改製原戸籍・戸籍の附票などは、横浜市郵送請求事務センターへ郵送して取得できます。
郵送請求では、戸籍証明等請求書、住所が記載された本人確認書類の写し、手数料、返信用封筒などを準備します。代理人が請求する場合は委任状、第三者請求では権限を確認できる資料が必要になることがあります。
投函してから証明書が届くまでの目安は通常2週間程度です。提出期限がある場合には余裕を持って手続きを進めましょう。
相続で複数の戸籍をさかのぼる必要がある場合や、ご自身での郵送請求が難しい場合には、行政書士による戸籍取り寄せ代行もご検討ください。
