
静岡市に本籍がある方は、戸籍謄本(戸籍全部事項証明書)や除籍謄本、改製原戸籍などを郵送で取り寄せることができます。現在は静岡市外に住んでいる方でも、必要書類をそろえて請求すれば、静岡市の窓口まで出向く必要はありません。
静岡市の郵送請求で特に重要なのは、本籍が葵区・駿河区・清水区のいずれにあっても、原則として葵区役所戸籍住民課が一括して受け付けることです。また、2026年8月1日からは、郵送請求する証明書の手数料をオンラインでクレジットカード決済する仕組みも始まっています。
この記事では、静岡市の公式情報をもとに、郵送先、請求方法、必要書類、手数料、申請書の入手方法、相続で戸籍を遡る場合の注意点まで整理します。自分で手続きする場合だけでなく、行政書士へ戸籍収集を依頼する場合の参考にもしてください。
この記事の目次
静岡市の戸籍郵送請求の基本情報
静岡市に本籍がある方の戸籍証明書は、郵送で交付請求できます。請求できるのは、原則として戸籍に記載されている本人、配偶者、直系尊属・直系卑属などの請求資格がある方です。委任状による代理人請求も可能ですが、証明書の種類や請求権限によって条件が異なります。
| 確認事項 | 静岡市の取扱い |
|---|---|
| 対象となる本籍地 | 静岡市葵区・駿河区・清水区 |
| 郵送請求の受付 | 葵区役所戸籍住民課が一括受付 |
| 主な証明書 | 戸籍謄本・抄本、除籍謄本、改製原戸籍、戸籍の附票など |
| 請求方法 | 請求書と必要書類を郵送 |
| 証明手数料 | 定額小為替、現金書留、所定のオンラインクレジットカード決済 |
| 返送先 | 原則として請求者の住民登録住所 |
| 処理期間の目安 | 請求書到着後、おおむね1週間から10日程度で発送。郵便事情等で変動 |
ポイント:駿河区・清水区に本籍がある場合も葵区へ郵送
静岡市の一般的な戸籍証明書の郵送請求は全区分を葵区役所で一括受付します。各区の窓口で行う手続きや公用請求とは受付先が異なる場合があるため、郵送前に請求の区分を確認してください。
静岡市の戸籍謄本の郵送先・問い合わせ先
静岡市公式ホームページに掲載されている郵便請求の送付先は、次のとおりです。
静岡市の戸籍証明書・郵送請求先
〒420-8602
静岡県静岡市葵区追手町5番1号
静岡市葵区役所 戸籍住民課 行
電話:054-221-1061
電話問い合わせ時間:平日8時30分~17時15分(祝休日・年末年始を除く)
市の公式案内では、郵便番号と宛名が正しければ住所の記入を省略しても届くとされていますが、誤送付を防ぐため、請求時は所在地まで記載しておくと分かりやすいでしょう。
戸籍の郵送請求は、本籍地を管轄する自治体へ行うことが基本です。現在静岡市に住んでいても、本籍が別の市区町村にある場合は、その本籍地の請求方法を確認してください。
静岡市の戸籍を郵送請求するために必要な書類
郵送請求では、請求書だけでなく、本人確認書類、証明手数料、返信用封筒などが必要です。添付書類の不足や記載漏れがあると、市から確認の連絡が入り、取得までの日数が延びることがあります。
| 必要なもの | 準備内容 |
|---|---|
| 戸籍証明等交付請求書 | 本籍、筆頭者、必要な証明書、通数、請求者情報、使用目的等を記入 |
| 本人確認書類の写し | 運転免許証、マイナンバーカード表面など、住所・氏名等が確認できる書類 |
| 証明手数料 | 定額小為替、現金書留、または所定のオンライン決済 |
| 返信用封筒 | 返送先の住所・氏名を記入し、必要な郵便切手を用意 |
| 親族関係を確認する資料 | 請求者と戸籍に記載された方との関係を市側で確認できない場合に必要 |
| 委任状 | 代理人による請求の場合に必要 |
請求書に記入する本籍と筆頭者
本籍は、現在の住民票上の住所とは異なる場合があります。筆頭者は戸籍の最初に記載されている方で、亡くなっていても通常は変更されません。住所だけを記入して本籍欄を空白にすると、必要な戸籍を特定できない場合があります。
市の公式案内では、請求書に昼間連絡できる電話番号を必ず記入するよう求めています。相続に使用する場合は、単に「戸籍謄本1通」とせず、「被相続人の出生から死亡までの戸籍」など、必要な範囲を具体的に説明すると確認が進みやすくなります。
本人確認書類のコピー
静岡市では、運転免許証やマイナンバーカードなどの本人確認書類を使用できます。マイナンバーカードは表面のみをコピーし、個人番号が記載された裏面は送付しないようにします。
健康保険の資格確認書をコピーする場合は、保険者番号や被保険者等記号・番号を黒塗りしてください。また、パスポートは郵送請求の住所確認書類として利用できないと案内されています。
返信用封筒
返信用封筒には、原則として請求者の住民登録住所と氏名を記載します。勤務先や一時滞在先などへ自由に送付できるものではありません。
相続関係で戸籍が複数通になる場合、証明書の重量が増えることがあります。封筒の大きさや郵便料金を確認し、不足が生じないようにしましょう。急ぐ場合は速達の利用も検討できます。
静岡市の戸籍謄本・除籍謄本・改製原戸籍の手数料
静岡市が公表する主な証明書の交付手数料は、次のとおりです。
| 証明書の種類 | 1通の手数料 |
|---|---|
| 戸籍全部事項証明書(戸籍謄本) | 450円 |
| 戸籍個人事項証明書(戸籍抄本) | 450円 |
| 除籍謄本・改製原戸籍 | 750円 |
| 戸籍の附票 | 300円 |
| 身分証明書 | 300円 |
| 独身証明書 | 300円 |
| 届出受理証明書 | 350円 |
例えば、戸籍謄本1通と除籍謄本2通が必要であれば、証明書の交付手数料は450円+750円×2通=1,950円です。これとは別に、往復の郵便料金や定額小為替の発行料金などがかかる場合があります。
出生から死亡までの戸籍を集める場合は、必要な通数を最初から確定できないことがあります。静岡市では、定額小為替を多めに同封し、差額を返してもらう方法や、必要額の確定後に送金する方法などを案内しています。
静岡市の公式申請書・記入例ダウンロード
静岡市は、郵便請求に使用する戸籍証明等交付請求書と記入例を公式サイトで配布しています。いずれも静岡市が公開している書式です。
公式様式を使用する場合はA4用紙で印刷し、必要な事項を記入してください。静岡市では、必要事項がそろっていれば便箋等による請求も案内していますが、記載漏れを防ぐには公式様式を利用する方法が適しています。
2026年8月1日開始のオンライン決済について
静岡市では、2026年8月1日から、郵送請求する戸籍証明書などの手数料をオンラインでクレジットカード決済する方法が導入されました。
ただし、これは証明手数料をオンラインで納付する仕組みです。オンライン決済を選択しただけで戸籍の郵送請求手続き全体が完結するわけではなく、請求書や本人確認書類などは別途郵送する必要があります。
オンライン決済を使う場合の流れ
- 静岡市の専用申請フォームから必要事項を入力する。
- メールで届いた受付番号を郵送請求書に転記する。
- 請求書、本人確認書類、返信用封筒などを葵区役所へ郵送する。
- 静岡市から届く決済依頼メールに従ってクレジットカードで支払う。
- 決済が確認された後、戸籍証明書が郵送される。
オンライン決済とオンライン申請は異なります
郵送請求用のオンライン決済を使用しても、紙の請求書等の郵送は必要です。相続で戸籍が何通必要になるか分からない場合にも、請求内容が確定した後に決済案内を受けられる仕組みです。
詳しい申込条件や操作方法は、静岡市公式の「戸籍の証明書を郵便で取得するとき」に掲載されています。
行政書士による静岡市の戸籍取り寄せ代行
仕事や家庭の事情で郵送請求の準備に時間をかけられない場合や、相続のために複数の戸籍を集める必要がある場合には、行政書士へ取得手続きを依頼する方法があります。
行政書士は、請求権限や委任関係を確認したうえで、必要な書類の整理、請求書の作成、自治体への郵送手続きなどを代理・代行できます。ただし、依頼内容によっては委任状や親族関係の確認資料が必要となります。
戸籍取り寄せ代行サービスの料金
| サービス内容 | 報酬額 |
|---|---|
| 戸籍等1通の取り寄せ代行 | 11,000円+実費 |
| 相続等に必要な戸籍一式の収集 | 33,000円+実費 |
実費には自治体の証明手数料、郵便料金、定額小為替発行料金等、必要となる費用が含まれます。必要書類の範囲や請求件数に応じて、事前に対応可否と費用を確認します。
相続で静岡市の戸籍を集める場合の注意点
現在の戸籍だけでは足りないことがある
相続手続きでは、亡くなった方の死亡時の戸籍だけでなく、出生から死亡までの連続した戸籍が必要になることがあります。婚姻、離婚、転籍、戸籍の改製などによって複数の戸籍が編製されている場合は、それぞれを確認しなければなりません。
例えば、静岡市に本籍がある期間の戸籍を請求しても、それ以前に別の市区町村へ本籍を置いていた場合、その市区町村が保有する戸籍まで静岡市の郵送請求で取得できるとは限りません。
旧市町村名・旧本籍地の確認
現在の静岡市は、市町村合併や行政区域の変更を経ています。古い戸籍に旧市町村名が記載されていることもあるため、現在の行政区域だけで請求先を判断しないことが大切です。
特に、過去の本籍地が別の市区町村に移っていたケースや、合併・改製前の記録を調べるケースでは、当該戸籍をどの自治体が保管しているかを事前に確認してください。
第三者請求・代理請求について
行政書士への依頼であっても、第三者の戸籍を無条件に取得できるわけではありません。請求権限、利用目的、委任状や疎明資料等を確認し、法令上の要件を満たさない場合は受任できないことがあります。
静岡市の戸籍郵送請求に関するよくある質問
Q1.清水区や駿河区に本籍がある場合も葵区役所へ郵送しますか?
はい。静岡市の一般的な戸籍証明書の郵送請求は、葵区役所戸籍住民課が全区分を一括して受け付けています。
Q2.静岡市の戸籍謄本は郵送で何日くらいかかりますか?
静岡市は、請求書が到着してからおおむね1週間から10日程度で証明書を発送すると案内しています。往復の郵便日数や書類不備による確認期間は別途考慮してください。
Q3.定額小為替を買わずに郵送請求できますか?
静岡市では現金書留のほか、2026年8月1日から所定のオンラインクレジットカード決済も利用できます。利用方法によって必要な手続きが異なります。
Q4.行政書士へ依頼する場合、委任状は必要ですか?
本人等から委任を受けて代理請求する場合には、原則として委任状が必要です。請求する書類や資格・権限によって必要資料が異なるため、事前に確認します。
Q5.本籍地が分からなくても戸籍を取得できますか?
郵送請求では原則として本籍と筆頭者を特定する必要があります。不明な場合は、本籍記載の住民票等で確認できることがあります。本人の請求資格に応じた確認手続きが必要です。
まとめ
静岡市の戸籍謄本・除籍謄本・改製原戸籍は、葵区・駿河区・清水区いずれの本籍地でも、一般的な郵送請求については葵区役所戸籍住民課が一括して受け付けています。
戸籍謄本の交付手数料は450円、除籍・改製原戸籍は750円です。公式申請書と本人確認書類、手数料、返信用封筒などを準備し、オンライン決済を利用する場合も郵送書類を忘れないようにしましょう。
相続で過去の戸籍まで集める場合や、旧本籍地の調査を伴う場合は、保管自治体や取得範囲の確認が重要です。手数料や郵送先、制度の運用は変更される場合があるため、発送前には静岡市の最新の公式案内を確認してください。
